北極30えもん8 | biko先生のマネー奮闘記

北極30えもん8

「第一話 バイブえもん登場!」その8
「ねえ、北極30えもん」
北極30えもんは倫子が食べた食器を洗いながら、答えた。
「なんでしょう?」
「あなたお料理すごく上手い上に片付けまでしてくれるのね」
「ええ、食器洗い機機能が付いてますので」
「え?何それ?手の先っぽから束子(たわし)が出て回転するとか?」
「いいえ、24世紀では手洗いが一番流行なんですよ」
「なるほど!え?でも手洗いじゃ、人間がやってもおんなじじゃない」
「そうですよ。優れたロボットは人間と同じ事をするんです」
「なるほどねー。じゃ、お掃除も」
「ええ、掃除機機能も付いてます」
「掃除機機能たってあんた。あんたがそこにある掃除機使って掃除したんでしょうに」
「まあそうです」
「いえいえ、ありがたい限りですよ。だらしない私としては」
「そう言って頂けると嬉しいです」
ちょうど北極30えもんは食器洗い~食器拭きが終わり、台所から戻ってきた。倫子は待ち構えたように北極30えもんの肩にしな垂れかかり、次いで膝の上にだっこまでしてしまった。
「ねえ~ん、そんなことよりなんか新しい機能ないのー?まだ内緒の奴あるんでしょ?」
「内緒なんて。そんなものはございません」
「ないのー。つまんないのーー」
「まあ、特に新しくもなく内緒という訳でも無いのですが」
そう言って北極30えもんはシャツをたくし上げ、臍(へそ)を出した。
「お臍(へそ)?」
「その縁のところをご覧下さい」
「ほほー。あ!何か書いてある!どれどれ、なになに?【短・中・長・超長】?」
倫子は北極30えもんの顔を見てにんまり笑った。
「分かった分かった。ひひひ。これってあれの長さでしょ。ねえ今何?【中】?」
「いいえ【長】でございます。ご子孫様がセットなされました」
「なりゅほど!道理で具合良くいいとこに当たりますわ。ほほほほ。でも【超長】ってどれくらいなの?」
「これはー、外人様でしょうか」
「なるへそ!外人のあそこなら【超長】でも完食できるわね」
「あと、弄(いじ)るのがお好きなお客様向けとなります」
「ほっほー。たしかに弄繰(いじく)り回すには長ければ長いほど楽しいかも」
「そうのようです」
「でも【短】とかって選ぶ人いるの?【中】はあそこが浅い人もいるから必要なんだろうけど」
「入り口に性感帯があるお客様がいらっしゃいます」
「あ!分かる分かる。でもそういう女って本当にいったことないわよ。入り口じゃあオナニーと変わんないもん。ぴりぴりって感じって言うの?やっぱ本格的に行くには奥でドーン、ドッカーンって感じになんないとね。うんうん」
「さすが倫子さんは色んなことをご存知ですね」
「そんな褒(ほ)められるようなことじゃ。何よろこんでんのよ私ったら。ところで太さはないの?」
「ございます、左側です」
「これね。うん?これはなあに?【大・高・先細】?」
「ああ、それは亀頭のタイプにございます」
「キトー?」
「ええ。【大】は全体に大きいのでございます。例えるなら大き目のゆで卵。【高】はカリ高。【先細】は先端が細く尖(とが)ってるということです」
「へえええええ。これって興味深々。ねえ。【大】って押してみて良い?」
「どうぞ」
「わわわわ!何これ?すっげー」
「お好みで色も」
「色?」
「はい。ここに」
「おお!あれ?ピンクなんてあるよ?」
「初物好きの熟女のお客様に人気です」
「初物。つまり童貞君ね」
「そうです」
「私はそこまで熟してる訳じゃないけど、ちょっとピンクにしてみていい?」
「どうぞ」
「ひえー。こんなどでかい亀頭がピンク色!なんかいやらしい」
「興奮されましたか?」
「ちょっと入れてみていい?」
倫子はパンティを脱いで、北極30えもんの上に跨(またが)った。
「なんかピンクの亀頭君が私の中に入っていくと思うと恥ずかしいわ」
「なんの抵抗も無く呑み込まれています」
「ああ、どんどん入っていっちゃう」
「そうでございますね」
「ああ、あふん!奥まで入っちゃった。出し入れしていい?」
「どうぞ」
ずずずずーーーっぷん
「あふん!亀頭が大きくて刺激が大き過ぎる。動いたらいっちゃう。でも動かないとおかしくなっちゃう。北極30えもん!なんとかして!」
「ローリング機能を使いましょう!」
「なにそれ?」
「21世紀のバイブにもあるでしょう。中で回転する奴ですよ」
「ああ、あれね。じゃ、早くお願い」
「はい」
ういん、ういいん、ういいいん、ういいいいん、ういいいいいん、ういいいいいいん
あっぱ、いっぷ、うっぷ、えっぷ、おっぷ
ぶわーん!!ばーん!!ばばばばーんんんんn!!!
「ふーふーふーふー。死ぬかと思った。あんまり気持ちよくて。ねえ、死んだ人いるでしょ。気持ち良すぎて。これはまずいわー。癖になるー」
「ご満足頂きありがとうございます。そろそろ終了の時間でございます」
「え?何それ終了って」
「営業時間は午後十一時までとなっております」
「え!?何それ?聞いてないよう。せっかく明日は土曜日で休みだからもう一回くらいやって、それから夜中に起きてむにゃむにゃしながらやって、朝寝起きにまだ目覚めてない身体のまま朝立ちしたのを入れようと思ったのにーー」
「未来人は早寝早起きにございます。あ、それとモーニングコールセックスはOKでございます。朝の営業時間は六時からでございますので、それ以降でございましたら朝立ちコール設定もございます」
「朝立ちコール?なんて魅力的な響き」
「好評にございます」
「じゃ、六時半に予約お願いしまーす!」
「承(うけたまわ)りました」
(つづく)