北極30えもん2 | biko先生のマネー奮闘記

北極30えもん2

「第一話 バイブえもん登場!」その2
あんあんあんあんあんあんあんあん
きゃんきゃんきゃんきゃんきゃんきゃん
えーんえーん
ううう、、、
あ、おおおおおおおおおおおおお
ふーーーーー
おやすみ、ぐー、ぐー、
ジリリリリリリリ
『ん?朝?明るい、朝だ。なんか昨日はすごっく激しいセックスした夢見ちゃったなー。島流しにあって以来、自粛してたからやっぱ欲求不満
なのね。そういえばすごく私好みのイイ男出てきたよね。たしか「バイブくん?」。完全に欲求不満だー。私を憐(あわ)れんだバイブの精が男性の
姿を借りて私の前に現れたのかしら。それであんなに私の中を激しく突いて。ってやばいなー』
「おはようございます」
「ひ!?あんた誰?」
「え?昨日もご説明した筈ですが」
「ああ!?バイブくん?本当に居たの夢じゃなかったのね」
「あの、北極30えもんです」
「そうね、バイブの精だったかしら」
「いえ、未来からあなたの子孫に送り込まれて来た」
「ああ、ター○ミネーター」
昨日と同じ展開だった。倫子は格好いい男も好きだったが性的な趣向として筋肉隆々のボディビルダーのようなカラダも好きだった。
「はあ、本当に居たんだねー。でも、本当はあなたどっかの出張ホストでしょ。誰かが私に一晩プレゼントしてくれたのかしら。誰だろう?お母さ
んってことないし」
「あなたのお母さん、そんなこと聞いたら越し抜かしますよ。真面目ないい人なんですから」
「え?私のお母さん知ってるの?」
「直接は知りませんが、昨夜あなたのお相手をさせて頂いた際に、貴方の記憶の一部を覗かせて頂いたのです」
「えー!?じゃやっぱ貴方としちゃったのねー。夢じゃ無かったんだ。道理で気持ちよかった筈だわ。お陰で久しぶりに良く眠れたわ」
「どういたしまして」
「でも、人の記憶を覗くなんてどういうこと!酷(ひど)いじゃないの。プライバシーの侵害だわ」
「ええ、ただお客様の趣味趣向をよく理解しませんと。その為の必要最小限の情報だけ見せて頂きました」
「まー、嫌ねえ。お店に苦情言っとくから。後で何見たか教えて頂戴ね。取り敢えず朝は急がしいのよ。こんな辺鄙(へんぴ)なアパートに暮らし
てるから六本木ピルズの会社まで結構かかるの」
「そう思って、朝食を用意しておきました」
「まあ、気が利くじゃない。でも、そんな時間は無いの!」
「まだ五時半ですよ」
「ええ!?何で?やっぱり満足して寝ると熟睡できるのかしら?」
「ええ、良くお休みでした」
「まあ恥ずかしい」
倫子は昨夜の自分の痴態を思い出し、小さくほくそえんだ。
(つづく)